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「Therapy」という選択

 方法は何だっていい。あなたの答えが見つかればいい。

Field of Flowers

 人生の壁にぶつかる時、人は自分のベストを尽くして状況を改善しようと試みます。問題改善の対策方法は様々です。友達や家族に話して解決する事もあります。旅に出たり、マラソンなど何かにチャレンジするケースもあれば、本や自己啓発セミナーから答えを得る人もいるでしょう。あなたの選択が何であれ、求めている答えが得られるのであれば、それは素晴らしい事です。

 心理カウンセリング(Psychotherapy)も、問題を改善するための方法の一つです。これしか方法がないわけでも、この方法でなくてはならないというわけでもありません。ただ、本質的な改善という視点から様々な対処法を比較するとき「Therapy」という選択だからこそ得られる利点があります。

 

利点その1

これまでとは異なる視点や思考、行動のきっかけになります

私達が自分について考えるとき、一人で出来る範囲には限りがあります。それは、セラピスト自身もそうなのです。これは人間のリミットとしか説明のしようがありません。誰もが考えている以上に自分のことは見えにくいものなのです。そして人が変わるためには「きっかけ」が必要です。様々な事柄をいつもとは違うポイントから見たり考えたりする機会です。心理学は人間の行動や思考を研究する学問ですから、このきっかけ作りは、Therapyが最も得意とするところです。

「きっかけ」を考えるとき、欠かせないのが行動です。あなたの中で生まれた新しい視点や思考を行動まで落とし込めれば、本質的な変化につながります。最近では素晴らしい本やセミナーが沢山あり、新しい視点や思考に出会うチャンスに恵まれています。しかし、行動にまで落とし込むプロセスは、それぞれの個人にフォーカスを当てた時間を持つことでしか達成できません。Therapyでは視点と思考、行動全ての変化の「きっかけ」を提供します。

 

利点その2

最初から最後まで、この瞬間も100%あなただけのプロセスです。 

Therapyのフォーカスは、いつでも100%クライアントにあります。実際の生活では、誰かに自分の話を100%聞いてもらえることは殆どありません。何らかの形で話は中断されてしまいがちです。また身近な人に本音を話すことで、別の問題が生じる場合もあります。

Therapyでは、あなたの悩み、達成したいゴール、長所、改善が必要な部分、最適な対処法とゴールまでのプロセス、そのペースなど、重要なポイント全てにおいてあなた仕様にデザインされた働きかけが進められます。また、セラピストの個人的な感情や意見などにも邪魔されません。Therapyを始めるとすぐに「自分をきちんと理解してもらえた」と感じる人が多いのは、ここに理由があります。

 

 

利点その3

Therapyはサイエンス(科学)です。

エビデンス・ベースの治療法とは、別の治療法もしくは治療しない場合と比較して確実に高い効果があり、治療効果に影響するであろう様々な要素(性別、教育レベル等)をコントロールしても尚その効果が確認できる(=治療自体が効果の要因である)療法を指します。サイエンスである限り、主観的にただ良いと思うから良しとするのでは十分ではないのです。

 

あまり語られないサイエンベースである利点の一つは、データを集め知識や理解を深めるほど、まだ分かっていない事、知らない事が多いという現実に気づけることです。プロとして現時点で科学的にベストな治療をご提案できるのは大きな強みですが、もっと重要なのは知らない事柄に対する理解と謙虚さであると考えます。​

利点その4

自分で考え努力して得た答えは”Stick”(持続)します。

本質的な改善を追求するTherapyでは、いわゆる「答え」は与えません。代わりに、あなたの中にある答えをあなた自身が見つけ出すお手伝をします。誰かに聞いた答えはそのうち忘れますが、自分で出した答えは”Stick"(ひっつく)からです。それは、成功や達成を実感できる貴重な体験でもあります。Therapyのプロセスでは、このAh-Hah! Moment(そっか!の瞬間)を体験できます。この瞬間が、これからもあなたを支える自信となるでしょう。​人生では色々な困難が訪れます。Therapyでは、治療終了後も持続する建設的な思考や問題解決のスキルの習得をゴールとしています。

 

利点その5

結果的に、人生の近道です。 

一振りで悩みが解決する魔法の杖があれば。そんな奇跡を求めて、私達は様々な解決法を模索します。大きな変化を得るためには、その重要性に見合うだけの時間や努力が必要になります。例えば新しい言語、スポーツまたは楽器を習う時、自分が費やした努力と時間によって上達の度合いも変わります。Therapyは魔法の薬ではありませんし、そうなる事も求めません。ただただ、本質的改善のためにより確実な方法を取り入れ、必要とされるステップを継続し続けるだけです。そしてそれは、結果的に最短の解決策であることが多いのです。

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自分を変える。考え方を変える。そのための行動を起こす事は簡単ではありません。それ自体とても難しい選択です。どんな方法であれ、その困難な作業に向かい合う決心をしたあなたに一日も早く良い結果が得られることを願っています。

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